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天然の有機質土壌改良材 カナダ産ピートモス
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日本では、ピートモスは天然物質であり、環境に優しいイメージを持たれている方も多いと思います。しかし、世界では環境破壊型有機物だと捉えられてしまうことがあります。その要因はなんでしょうか。一口にピートモスと言っても、ピートモスは世界中で生産されおり、生産国によってピートモスの組成も用途も、そして環境への取り組み方も異なります。世界的に見るとピートモスは燃料用としての用途が圧倒的に多く、また、生産国によって採取跡地の対応も様々です。環境問題が重要視されている現在、ピートモスも環境に配慮した製品を選ぶ事が大切です。
カナダは、農業用ピートモスのみを生産しています!ピートモスは燃料用として使われていることをご存知ですか?
ピートモスといえば、日本では農業・園芸用培土として使うものと思われている方も多いと思います。しかし、世界ではピートモスは燃料用としても多く使用されています。燃料用ピートモスと言われてもピンと来ない方も多いと思いますが、たとえば、スコッチウィスキーの製造に使用する燃料にもピートモスが使われています。
下の円グラフは、主なピートモス産出国全体の燃料用・農業用の割合を表しています。燃料用ピートモスの生産量は、農業用の約2倍にもなります。ピートモスを燃料として燃やすということは、石油や石炭といった化石燃料と同様に、固定していた炭素を大気に放出することになります。
グラフ

燃料用ピートモスの一般的な収穫方法(ヨーロッパ他)
ブロックのように切り出して、収穫します。
下の表は、ピートモスの産出量を産出国別に農業用・燃料用に分けグラフに表したものです。ピートモスは、カナダ等の国を除いて、多くの国で大量のピートモスを燃料用として使用しています。
グラフ
 
国  名
農業用
燃料用
A
カナダ
10317
0
B
ベラルーシ
764
10281
C
チェコ共和国
171
0
D
エストニア
3484
2955
E
フィンランド
2420
23483
F
ドイツ
9473
0
G
ハンガリー
212
0
H
アイルランド
2400
13959
I
リトアニア
819
1189
 
国  名
農業用
燃料用
J
ノルウェー
120
0
K
ポーランド
750
0
L
ロシア
1115
11283
M
スウェーデン
1400
2700
N
ウクライナ
315
1758
O
南アフリカ共和国
42
0
P
イギリス
2500
40
Q
アメリカ
1421
0
(単位:cft・m)
有限資源から栽培資源へ 〜カナダの取り組み〜


天然のピートモスは、1年間にわずか数ミリほどしか堆積しません。ピートモスは長い年月をかけミズゴケが堆積して出来た泥炭を収穫し乾燥させたものです。そのため、ピートモスは、有限資源と考えられてきました。カナダでは、ピートモスの栽培資源化を目指し、ミズゴケの研究やミズゴケの移植・栽培に取り組んできました。また、収穫後の生態系の復元にも力を入れて取り組んできました。カナダは、ピートランドの復元においては先進国といえるでしょう。

ピートモスの栽培とピートランド周辺の環境復元事業

ピートモスが収穫される土地には、豊かな自然が育まれています。また、ミズゴケが堆積することにより、洪水防止・水の浄化・炭酸ガスの蓄積による温室効果防止などの効果があることが知られています。ピートモスの生産により、その環境が破壊されることが危惧されています。また、採取後の土地は放置されることが多く、課題になっています。

野生繁殖しているブルーベリー
カナダでは、ピートランドやその周辺の自然環境を復元する為の研究が進んでいます。そして研究結果に基づいた復元作業が行われています。復元事業は企業に法律で義務化されており、ピートモスの持続可能な利用を目指し、意欲的に取り組んでいます。

野生に生息しているヘラジカ
― カナダでの実施例 ― 最先端のミズゴケ研究

ミズゴケの種類や生育に関する研究が行われ、
栽培方法等が検討されています。


カナダのミズゴケ栽培法

カナダで実際に行われているミズゴケの栽培方法です。
ピートモスを採取した土地を均し、採取した天然のミズゴケを撒きワラで飛散を防ぎます。
水を引き、水位を上げることで人工的な湿地を造りミズゴケを栽培します。
(余談:ミズゴケは、根が残っていれば生える植物ですので、天然のミズゴケを採取しても問題ありません。)


復元されたピートランド ≪実例紹介1≫

カナダにある当社の提携工場の一つBois-des-belでは、ピートモス採掘跡地の復元を1999年から始め、現在では、大幅な植生回復が見られます。
1999年
ピートモス採掘跡
2000年
人工の湿地を造りミズゴケを移植
2002年
地生植物の飛来
現在 植生の回復

ピートランド周辺の環境への取り組み ≪実例紹介2≫

ピートモス採取場ごとに復元マップを作成し、広範囲に渡り復元計画をたてます。また、ミズゴケの栽培だけでなく、低性林地の回復など、大規模な復元を行っています。
針葉樹の植林
3年後
10年後

飛来潅木が混じり
自然に近い状態まで回復

カナダ産ピートモスに関するお問合せは ofptechnical@oji-gr.com までお願いいたします。

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